がん患者のリハビリ(腫瘍循環器リハビリテーション)
がんと向き合う毎日を、“安心して動ける体”で支える。心と体を整える、もうひとつのケアです。
がん治療後に体力や心肺機能が低下し、「息切れしやすい」「動くと疲れる」「筋力が落ちた」と感じていませんか?
これらの症状は、がんそのものの影響だけでなく、抗がん剤や放射線治療による循環器系への影響が関係していることもあります。
当院では、がん治療中・治療後の患者さんを対象に、心臓・血管の状態を専門的に管理しながら行う“腫瘍循環器リハビリテーション”を提供しています。
🩺 院長の専門性に基づく、質の高いリハビリテーション
当院のリハビリは、以下の専門資格を持つ院長が監修しています。
- 循環器専門医
- がん薬物療法専門医
- 心臓リハビリテーション指導士
また、院長は九州大学病院にて「腫瘍循環器(がんと心臓病)外来」を立ち上げた実績を持ち、がんと循環器疾患の両側面から、科学的かつ現実的なサポートを行います。
💡 このような方におすすめです
- 抗がん剤治療後に動悸・息切れ・むくみがある
- BNPやトロポニンなど心臓マーカーが高いが、はっきりした診断がついていない
- 心不全の既往がある状態でがん治療を受けている
- サルコペニア・フレイルによる活動量の低下が心配
- 「運動していいのかわからず不安」「社会復帰したいが体力が不安」
🔍 主な対象疾患・背景
- 抗がん剤による心筋障害・不整脈などの心血管系の合併症
- 心不全、弁膜症、肺高血圧症の既往を持つがん患者
- 冠動脈疾患、心筋梗塞の既往
- がん術後の心肺機能・筋力回復、ADL(日常生活動作)の改善を希望される方
🏥 当院で実施しているプログラム内容
- 有酸素運動(自転車エルゴメーター、歩行訓練など)
- 筋力トレーニング(レッドコード等を活用)
- CPX(心肺運動負荷試験)に基づく運動強度の個別設定
- 栄養指導・体重管理(がん性悪液質・低栄養への対応も)
- 心不全・糖尿病・高血圧など薬物治療とのバランス調整
- 主治医との情報共有・診療報告書の作成
🌿 がん治療と「動ける体」を両立させるという選択
「もうがんに勝ったから、あとは休むだけ」──
そう思っていたのに、すぐに疲れる・息が切れる・思うように動けない。
そんな悩みを抱える方は少なくありません。
体を動かすことは、“がんと向き合いながら、自分らしい生活を取り戻す”ための手段のひとつです。
また、継続的な運動習慣は、体力や気分の改善だけでなく、がんの再発予防や予後の改善にもつながる可能性があることが、近年の研究で明らかになっています。
当院では、治療が一段落した方も、治療を継続中の方も、安心して体を動かせるよう、私たちが丁寧にサポートします。
📝 ご利用の流れ
- 初診・ご相談(循環器リスクの確認)
- 必要に応じて検査(心電図、心エコー、CPXなど)
- 個別リハビリプログラムの設計
- 通院型のリハビリを実施(週1〜2回程度)
- がん主治医・ご家族との情報共有を継続
💬 腫瘍循環器リハビリテーションは、保険診療として行うには一定の条件を満たす必要があります。
詳細は医師の診察時にご説明いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
🤝 医療機関・ご家族の方へ
- 術後・治療中の患者さんの退院後フォロー先としてご紹介可能です
- がん治療施設と連携し、副作用や心機能の経過を定期報告いたします
- ご家族の方の見学・相談も随時受け付けております