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動悸・脈の乱れ

動悸・脈の乱れとは

動悸(どうき)とは、「心臓がドキドキする」「脈が飛ぶ」「脈がバラバラに打つ」といった、心臓の鼓動を不快に感じる状態です。

緊張や運動の後にドキドキするのは生理的な反応ですが、安静にしているのに脈が速い、突然脈が乱れるといった場合は「不整脈」の可能性があります。不整脈の中には、脳梗塞の原因になるものや、突然死につながる危険なものも含まれているため、早期の診断が重要です。

🚨 危険なサイン - 今すぐ救急車(119番)!

以下の症状がある場合、心室頻拍など、命に関わる危険な不整脈の可能性があります。迷わず救急車を呼んでください。

  • 意識障害:動悸とともに意識が遠のく、目の前が暗くなる、失神する
  • 激しい胸痛:動悸に伴って胸が強く痛む
  • 呼吸困難:息ができないほどの強い息切れがある
  • 極端な脈拍異常:脈が1分間に150回以上と非常に速い、または40回以下と遅い
  • 全身症状:冷や汗が出る、顔面蒼白になる
  • 持続する発作:突然始まった激しい動悸が治まらない

動悸の種類と特徴

種類

感じ方

主な原因

ドキドキする

心臓が速く打つ、鼓動を強く感じる

洞性頻脈、心房細動、発作性上室性頻拍

脈が飛ぶ

トン・トトン、一拍抜ける感じ、喉が詰まる感じ

期外収縮(心房性・心室性)

脈がバラバラ

リズムが全く不規則、強弱がある

心房細動

脈が遅い

めまい、ふらつき、息切れを伴う

徐脈、洞不全症候群、房室ブロック

考えられる病気(重症度別)

🚨 緊急性が高い不整脈

💔 心房細動(Atrial Fibrillation

日本で約100万人以上の患者がいるとされる一般的な不整脈ですが、脳梗塞(心原性脳塞栓症)の最大のリスク因子です。心房が小刻みに震えて血流がよどみ、心臓の中に大きな血栓(血の塊)ができます。これが脳に飛ぶと、重度な脳梗塞を引き起こします。
症状は「脈がバラバラ」「ドキドキする」「息切れ」などですが、症状がない場合もあります。

⚠️ 心房細動は脳梗塞のリスクを5倍に高めます!

心房細動と診断された場合、脳梗塞を予防するために「血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)」の服用が非常に重要です。適切な治療で脳梗塞の60〜80%を防ぐことができます。

心室頻拍

心臓が異常に速く拍動・痙攣し、血液を全身に送り出せなくなる状態です。意識を失い、放置すれば突然死に至る可能性のある超緊急疾患です。

🐌 高度徐脈(洞不全症候群、房室ブロック)

脈が極端に遅くなり(1分間に40回以下など)、脳への血流が不足します。めまい、ふらつき、失神(Adams-Stokes発作)を起こす場合、ペースメーカー治療が必要になります。

⚠️ 注意が必要な不整脈

💓 発作性上室性頻拍(PSVT)

突然、スイッチが入ったように脈が速く(1分間に150〜200回)なり、突然止まるのが特徴です。若い人にも多く見られます。命に関わることは少ないですが、強い不安と不快感を伴います。カテーテルアブレーション(焼灼術)で根治が可能です。

期外収縮(心房性・心室性)

脈が「飛ぶ」「一瞬ドキンとする」不整脈です。健康な人でも、ストレス、睡眠不足、カフェイン、飲酒などで起こります。多くの場合は良性で治療の必要はありませんが、頻発する場合や心臓病がある場合は精査が必要です。

その他の原因

🏃 洞性頻脈(生理的な動悸)

運動、緊張、発熱、貧血、脱水、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などが原因で、正常な脈が速くなっている状態です。心臓そのものの病気ではなく、原因を治療すれば改善します。

😰 パニック障害・不安障害

心臓に異常がないにもかかわらず、強い不安感とともに激しい動悸や息苦しさを感じます。「過呼吸」を伴うこともあります。

必要な検査

検査項目

分かること

目的

💓 心電図

不整脈の種類、心房細動、期外収縮

来院時の不整脈を即座に診断

📱 ホルター心電図

24時間の総心拍数、不整脈の頻度・種類

一時的な発作や、夜間の不整脈を検出

💓 心エコー

心臓の構造、弁膜症、心機能

不整脈の原因となる心臓病の有無を確認

🩸 血液検査

甲状腺機能、電解質(カリウム等)、貧血

不整脈を引き起こす内科的要因の検索

🏃 運動負荷心電図

運動中の不整脈、狭心症

運動で誘発される危険な不整脈の診断

日常生活での注意点

  • ⚠️ 心房細動の方へ:処方された「抗凝固薬」は絶対に自己判断で中断しないでください。1回飲み忘れるだけでも脳梗塞のリスクになります。
  • 嗜好品に注意:カフェイン(コーヒー、エナジードリンク)やアルコールの過剰摂取は不整脈を誘発します。
  • 🚭 禁煙:タバコは心拍数を上げ、血管を収縮させるため不整脈の悪化要因です。
  • 💤 ストレス管理:十分な睡眠と休息をとり、自律神経を整えることが不整脈予防につながります。
  • 💊 薬の管理:抗不整脈薬は決められた量を正確に服用してください。
  • 🩺 定期チェック:家庭用血圧計で血圧とともに脈拍もチェックする習慣をつけましょう。

🏥 当院での診療

動悸は患者さんにとって非常に不安な症状です。当院では循環器専門医が、その動悸が「治療が必要なものか」「様子を見てよいものか」を的確に診断します。

  • 専門医による精査:心電図、ホルター心電図、心エコーを駆使し、隠れた不整脈を見つけ出します。
  • 心房細動の管理:脳梗塞リスク評価(CHADS2スコア等)を行い、適切な抗凝固療法を導入します。
  • カテーテル治療への連携:根治可能な不整脈(発作性上室性頻拍や心房細動など)に対しては、アブレーション治療が可能な専門施設へスムーズに紹介します。
  • ペースメーカー治療への連携:徐脈でペースメーカーが必要な場合も、連携病院へ紹介します。
  • 不安への対応:検査で異常がない場合(心臓神経症など)も、丁寧に説明し不安を取り除く診療を行います。

💡 患者さんへのメッセージ:

「動悸」や「脈の乱れ」は、多くの場合、良性の期外収縮やストレスによるものですが、中には心房細動のように『脳梗塞のリスクを高める不整脈』や、命に関わる危険な不整脈が隠れていることがあります。

特に『脈がバラバラ』『めまいや失神を伴う』場合は早めの受診が大切です。当院では、循環器専門医として不整脈の正確な診断と、一人ひとりに合わせた治療を行っています。「気のせいかな?」と思わず、お気軽にご相談ください。

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